パーティクルカウンターに寿命はあるの?メンテナンスは必要?

パーティクルカウンターに寿命はあるの?メンテナンスは必要?

クリーンルーム内部の微粒子を計測するために利用するパーティクルカウンターは、清浄な環境を計測するには欠かせない装置です。一度パーティクルカウンターを導入したら、できるだけコストを抑えて長く利用したいものですが、パーティクルカウンターに寿命はあるのでしょうか。校正の必要性なども併せて、パーティクルカウンターのメンテナンスについて解説します。

 

パーティクルカウンターの部品の寿命

パーティクルカウンターには、半導体レーザーや吸引ポンプといった消耗品があります。また、内臓されたプリンターを使用する場合はプリンター用紙が消耗品となりますが、これはパーティクルカウンターの機械本体の寿命とはあまり関係ありません。

 

パーティクルカウンターには据置型とハンディタイプのものがありますが、基本的にハンディタイプの方が据置型に比べて部品の寿命が短い傾向にあります。特に、パーティクルカウンターの部品の中でも最も劣化しやすいポンプの場合で比較してみます。ハンディタイプの場合は約3000〜4000時間の寿命ですが、据置き型は約20000時間がポンプの寿命とされています。ただし、パーティクルカウンターには一般的に約1年の保証期間があるため、保障期間が切れた場合は、部品の交換にもコストがかかります。

長持ちさせるためには使用方法を守ることが必須

よく、パーティクルカウンターをクリーンルーム以外の普通の環境で使いたいという方がいます。しかし、パーティクルカウンターは本来クリーンルームのような清浄な空気の環境内での利用を想定した測定器です。そのため、パーティクルカウンターには最大可測濃度が定められています。最大可測濃度を越える環境でパーティクルカウンターを利用すると、計測の信頼性が低下するだけでなく、機械の内部が汚染され、故障の原因になります。一般環境での粒子測定を行う場合は、パーティクルカウンターではなく、粉じん計を利用しましょう。

 

パーティクルカウンターには校正が重要

パーティクルカウンターをはじめとした測定器は、メンテナンスの前段階として校正という作業が重要になります。校正とは、機械の基準値と実際の測定値がずれていないかを調べるための大切な作業です。校正を行う事で、測定値の変化の有無を調べ、その結果によりメンテナンスや修理が必要か判断します。パーティクルカウンターは、クリーンルームの環境を測定するための大切な機械です。そのため、常に標準測定値に沿った正しい計測値でなくてはいけません。

 

測定値の基準とは、国際又は国家標準に従った数値ですので、この基準からずれているのであれば、その測定の信頼性も失われてしまいます。そのため、パーティクルカウンターは、約1年ごとの周期で定期的に校正を行う必要があります。この1年という校正の周期は、ISO並びにJISにて推奨されている周期です。パーティクルカウンターの校正には大体2週間程度かかりますが、機器の状態などによっても期間は変動します。校正の際は、代替品を用意しておくなど、準備が必要です。

 

パーティクルカウンターのメンテナンスは自社でできる?

パーティクルカウンターは、一般の機械とは違い、精密さが要求される測定器です。そのため、校正やメンテナンスには国際的に定められた厳格な基準があります。もしもメンテナンスを自社で行うことができれば確かに維持コストの削減になるかもしれませんが、パーティクルカウンターの自社メンテナンスというのは現実的ではありません。

 

定められた手順と環境下でメンテナンスや校正を行わないと、パーティクルカウンターの測定の信頼性は低下します。そのため、パーティクルカウンターの定期的なチェックは、外部の専門業者に委託するのが確実です。ハンディ型のパーティクルカウンターの場合は業者に送って校正やメンテナンスを行えますが、機械の設置状態によっては出張対応になる場合もあります。

 

 

 

パーティクルカウンターのレンタルが便利な理由

定期的な校正や消耗品の交換など、精密機器であるパーティクルカウンターは様々なメンテナンスが必要です。自社で新品のパーティクルカウンターを購入しても、保守費用が意外と掛かります。そのため、使用する期間が決まっているなら、レンタルを検討してみるのもいいでしょう。レンタル費用にメンテナンス代や補償が含まれているため、割安にパーティクルカウンターを利用することができます。

 

また、自社のパーティクルカウンターを校正に出している時の代替品として、レンタルを利用するという方法も人気です。短い校正期間の間にわざわざ計測器の予備を購入するのは効率が悪いです。その点、レンタルなら必要な時にすぐ代替品を手配できるため、非常に便利なサービスと言えるでしょう。パーティクルカウンターのレンタルを扱っている業者も増えてきたため、目的に合わせて購入とレンタルを上手く使い分けるのがコスト削減の秘訣です。